社会福祉法人・児童養護施設 エス・オー・エスこどもの村

高尾の四季 ~春夏秋冬~

●春編

真言宗有喜寺高尾山薬王院の恒例の春を告げる火渡りも終わり、春の夜明けです。グループホーム「光の家」近くにある駒木野公園(小仏関所跡)には、サンシュの木の黄色い花が咲き、黄梅、白梅、ローゼ梅、紅梅と色鮮やかな梅郷にふさわしい梅の香りを漂わせます。

この裏高尾地区唯一の梅祭りが3月に開催され、約1万人の人々がスタンプハイクをし、梅郷4ヶ所での観梅を楽しみます。こどもの村の前にある湯ノ花梅林(紅白梅が約100本)は、摺指(スルサシ)町会への協力を基本にして売店を出店し、こどもたち職員共々楽しく忙しいバザーでの触れあいを通じて地域交流を深めます。

「エス・オー・エスこどもの村」の地域との交流を目指した長年の努力が結ばれ、もっとも賑やかな梅林と評判になっています。名ごり雪も消え、高尾駅前の多摩森林科学園の山間にさくら保存林があり、御衣黄などの珍しい数百種の桜、賑やかにパッと咲くソメイヨシノ、春満開。
花街道と呼ばれる裏高尾道の庭々に咲き乱れる花々、新緑の森、こどもの村のこどもたちは自然のたくましい息吹に後押しされ元気一杯、カジカガエルの合唱に送られ通学しています。

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●夏編

むせかえる高尾山麓の深緑、ハイキング、キャンプ、川遊びと都民は自然を求め年間300万人もの多くの人々が高尾を訪れ、自然観察と体力作りに精を出します。

ここで高尾山の紹介。高尾山は標高599m、山頂近くに有喜寺薬王院を拝し、植生の豊かさから研究フィールドとして山頂へ向かう7道の研究路が整備されています。

1号路は自然(3.8km、90分)、2号路は森(0.9km、30分)、3号路は植物(2.4km、50分)、4号路は森と動物(1.5km、40分)、5号路は人と自然(0.9km、30分)、6号路は森と水(3.3km、90分)、7号路は雑木林の道(3.1km、80分)です。

山行される方々の体力と観察、興味に合わせて種々のハイキングが出来、山頂にはビジターセンター、山麓には高尾自然科学博物館を兼備した他に類を見ないすばらしい研究観察、信仰の山です。こどもの村のこどもたちはハイキング、海水浴、川遊び、各種スポーツ大会、夏祭りと楽しい行事への参加で多くの体験をし、思い出を作っています。

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●秋編

高尾山の尾根をはさんで南と北の斜面では自然広葉樹林の様子が対象になっています。南斜面と北斜面下部では常緑広葉樹林が多く、秋の名物紅葉が見られませんが、北側斜面上部には、ブナ、オオモミジ、カエデ等々の落葉広葉樹があり、錦秋の自然を楽しむことも出来ますが、あまり大がかりなものではありません。ピンポイントの紅葉を楽しみにした方がよいと思います。

高尾山の自然にも増して輝くのが甲州街道の約2キロメートルに渡る銀杏並木です。恒例11月末にいちょう祭りが行われますが、紅葉最盛期にはそれは見事の一言、黄色一色の黄葉です。高尾山周辺のこの時期は、虫の声も素晴らしい世界です。カンタン、ウマオイ、キリギリス、コオロギ等の美声が秋の澄みきった空気をつきやぶり自然のオーケストラを聴くことが出来ます。

又、裏高尾道は、花街道から実りの街道に変わります。柿、ザクロ、カリン、栗、クルミ、ゆず等の実りが庭先を化粧し、米、野菜等の農作物の自然の実りを肌で感じながらこどもたちは元気に登下校します。

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●冬編

都心に比べ7℃、八王子中心街より3℃も気温が低く霜柱が20cmも大地を持ち上げ、東南が高尾山の尾根稜線に妨げられる為、日照時間3時間「こどもの村」の毎日、底冷えの一番厳しい冬です。高尾の自然はこの厳寒の中でも次の春への準備を着々と進めています。日増しに大きくなってゆく木の芽、冬場に揚水を止めていた木々も2月頃に木に聴診器をあてると水の吸い上げを始めている感動の一瞬。雪が降るとスキーやソリ遊び、スケートと冬独自のスポーツを楽しめます。

もう一つの楽しみはバードウォッチングです。留鳥のカケス、ヒヨドリ、イカル、ヤマガラ、メジロ等。渡り鳥のアトリ、ウソ、ゴジュウカラ、ルリビタキ、ジョウビタキ等を鳴き声や木の葉を落とした木々の間の動きから観察します。冬寒の中でたくましく生きる力と楽しみをもらっているようです。冬場は高尾山有喜寺薬王院にまつわる行事が多く星祭り、迎光祭、節分会、火渡り祭があり、多くの観光客が訪れます。

こども達は、一年中自然の変化から生きることの大切さ、優しさを感じ取り地域の人々から人と人とのつながりや心の豊かさ、自然の厳しさから人生としての忍耐力と努力の大切さを教えられ、心の傷を癒し家庭に帰る春を待ちわびながら一年を送っています。

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